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東日大昌平中が初制覇 ろうきん杯ユースサッカー

09/22 07:55

初優勝を果たした東日大昌平中
準優勝したいわきFCU―15

 サッカーのろうきん杯争奪第35回県ユース(U―15)選手権・高円宮杯JFA第36回全日本U―15選手権県大会は21日、郡山市の熱海フットボールセンターで決勝が行われた。東日大昌平中が延長戦の末、いわきFCUー15を2―1で破り、初優勝を果たした。

 東日大昌平中は、10月26日に福島市などで開幕する東北大会に出場する。閉幕式では、今野泰東北労働金庫県本部長と斎藤寿(ひさし)県サッカー協副会長が両チームに表彰状などを贈った。大会は東北労働金庫県本部と県サッカー協会の主催、福島民友新聞社の共催。

 【評】東日大昌平中が高い集中力を保ち、延長戦を制した。前半は互いにゴールに迫るなど一進一退の展開となった。東日大昌平中は後半6分、DF永山のシュートで先制。1ー1で迎えた延長前半1分にDF渡辺心がCKに頭で合わせ、決勝点を決めた。いわきFCUー15は後半終了間際にFKからDF榎本のシュートで追い付くなど粘りを見せた。(津村謡)

 延長激闘、渡辺が決勝弾

 東日大昌平中が攻めの姿勢を貫き、栄冠を手にした。延長までもつれた激闘に終止符を打つ決勝弾を決めたのは、DF渡辺心(しん)(3年)。「勝って終わり、最後に笑顔になれるようにしたかった」とほほ笑んだ。

 決勝の相手、いわきFCUー15は県リーグ1部で2敗を喫している好敵手。東日大昌平中はパスで横や後ろにボールを下げたりせず、前に攻める意識を徹底した。その姿勢は奏功し、後半6分に先制点を挙げた。

 勝利が決まったかに思えた後半追加タイムの45分、渡辺心のファウルで与えたFKから同点とされた。ぼうぜんとする選手たちを、すかさず遠藤丈善監督が鼓舞した。「こんなにいい試合はなかなかできない。ポジティブにいこう」。選手たちは顔を上げた。

 勝利を信じて臨んだ延長戦。前半1分にいきなり試合を動かした。CKを得ると、ゴール左側に上がったボールを渡辺心が得意の頭で合わせ、勝ち越しを決めた。「最高にうれしかった」。見事にミスを取り返した。

 次の舞台は強豪ひしめく東北大会。渡辺心は「まずは初戦を勝ちたい」と謙虚に次を見据えた。(津村謡)

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