電気工事業の東陽電気工事(西郷村)に勤務する電気工事士近藤あゆみさん(20)は、横浜市で11月27日に開幕する電気工事技能競技全国大会の女性の部に出場する。初めて挑む大舞台に「多くの方々に応援してもらっている。優勝を目指して頑張りたい」と力を込める。
近藤さんは白河実高情報ビジネス科卒。在学中は、コンピュータ部に所属していた。自分たちで装置を組み立て、思い通りにロボットが動くことに面白さを感じた。商業系のクラスに籍を置きながらも、独学で電気工事の資格を取得した。
担任からの勧めで東陽電気工事に入社し、現在は社会人2年目。近藤さんの真面目な働きぶりが評価され、石川格子社長から大会出場を打診された。同大会の女性の部には、全国各ブロックの代表者8~9人が出場する。
競技は150分間で、課題通りに配線し、施工の素早さや安全性、丁寧さなどを競う。現在は現場業務を離れ、大会に向けて猛特訓中だ。ねじの取り付けや配線など一つ一つの作業を丁寧に行う練習に取り組んでいる。本番を想定した練習も行い、集中力や体力も磨いている。
電気工事業は男性が多い職種ではあるが、石川社長は近藤さんの努力を「若手女性が頑張っている。時代をリードしていると思う」と目を細める。近藤さんは「練習を通じて、きれいに施工する力などが身に付いたと思う。本番はミスなく、実力を発揮したい」と笑顔で語った。