写真家として活躍した牛腸茂雄(1946~83年)の作品を集めた「牛腸茂雄写真展」が2日、いわき市立美術館で始まった。3歳で難病を患い「限られた命」を自覚しながら36歳で亡くなるまで撮影を続けた牛腸の作品の数々に来場者が見入っている。12月15日まで。
「生きているということの証」がテーマ。生前に制作された四つの写真集と未完に終わった「幼年の『時間(とき)』」の作品に加え、使っていたカメラや家族への手紙など約240点を展示している。街中を歩く子どもや家族連れ、知人を写したポートレートなど何げない日常を切り取った作品が並んでいる。
時間は午前9時半~午後5時(入館は同4時半)。月曜日休館。観覧料は一般800円、高校生・高専生・大学生300円、小・中学生200円。65歳以上の市民などは無料。問い合わせは美術館(電話0246・25・1111)へ。