東日本台風で被災した、福島県伊達市と宮城県丸森町を結ぶ国道349号の改良工事を巡り、福島県などは22日、伊達市梁川町五十沢―宮城県丸森町大張川張の延長6.3キロが2025年度中に開通する見通しになったと発表した。このうち特に被害が大きかった宮城県側の6.0キロは別ルートを新設した。現道の復旧は既に完了しており、別ルートの開通による安全性の向上が期待される。
県などによると、国道349号は伊達市と宮城県の交流や物流を支える重要な路線だが、現道は東日本台風で土砂崩れや冠水が起き、一時的に通行できなくなった。また道幅が狭い上に急カーブが連続する場所があり、被災前から地元自治体が改良を求めていた。
これを踏まえ、改良工事では山側に別ルートを整備し、被災した場所や急カーブを回避できるようになる。隣接する県境から伊達市梁川町五十沢の兜橋までの延長0.3キロも国が一体的に整備を進めている。