伊達市の魅力をPRする「伊達な宣伝部長」として現役最年少の21歳で活動する、同市の菊田瑠香さんは交流サイト(SNS)で地元の魅力発信に奮闘する。数百枚から厳選した写真を使用してイベント風景などを紹介する動画を投稿し、全国に伊達をアピール。「大学進学や就職で県内から離れる若者にも、伊達で過ごしたいと思える情報を広く発信したい」と意気込む。
菊田さんは同市の地域振興事業などを行う「プレスメイキングふくしま伊達」に勤務しており、今年1月に同宣伝部長の5代目に就任。当初は難しいと感じる仕事だったが、情報発信や他の宣伝部長の人との関わりを通じて「伊達市の面白い人が集まり、伊達を魅力的に伝えている。発信するだけでなく、自分も学べる」と、意識が変わった。
菊田さんが特に意識することは、視聴者の目を引く動画作りだ。インスタグラムで動画を投稿する「ストーリーズ機能」を使って、阿武隈急行の高子駅周辺で開かれる「高子ハロハロマーケット」などのイベントを紹介。写真にこだわり、一度のイベントで200枚から300枚撮影して、イベントの様子をスライドショーで発信してきた。
また、同市との友好交流都市である滋賀県草津市で4月に開かれた「宿場まつり」のステージイベントに、伊達政宗の正室愛姫(めごひめ)の衣装で出演し、県外に伊達の歴史や特産品をPRした。菊田さんは「宣伝部長は伊達で活動する同じ一般市民。気軽に声をかけて、伊達の情報を聞きに来てほしい」と呼びかける。