相次ぐ米兵事件で抗議集会、沖縄 市民ら2000人以上が参加

08/10 19:08

 沖縄県宜野湾市で開かれた抗議集会であいさつする沖縄県の玉城デニー知事=10日午後

 沖縄県で米兵の性的暴行事件が相次いで発覚したことを受け、米軍基地の負担軽減を求める市民団体などは10日、抗議集会を同県宜野湾市の運動場で開いた。市民ら2千人以上(主催者発表)が参加。事件捜査の障壁と指摘される日米地位協定の抜本的改定や、基地の整理・縮小を日本政府に要求するアピール文を採択した。

 参加者が「許すな!米兵の性暴力」と書かれたプラカードを掲げる中、登壇した玉城デニー知事は「決して諦めず、屈することなく進んでいこう」とあいさつ。2人の子どもを育てる与那城千恵美さん(51)は、これまでに起きた米軍機の墜落事故や性犯罪に触れ「安全であるはずの学校や公園も危険にさらされている。沖縄は異常な環境だ」と強調した。

 2002年に米兵から性犯罪を受けた被害者で、東京都在住のオーストラリア人キャサリン・フィッシャーさんも「被害者は悪くない」と声を詰まらせた。

 沖縄県では6月下旬、米兵による2件の性的暴行事件が地元メディアの報道で発覚。県警や外務省から県に連絡がなかったことも問題となった。

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