【パリ共同】パリ・パラリンピックは21日で開幕まで1週間。パリで初開催となる障害者スポーツの祭典は五輪と同じく「広く開かれた大会に」をコンセプトに、世界的に有名な観光名所や歴史的建造物を活用して開催される。大会組織委員会は史上最多となる950万枚以上のチケットを売り上げた五輪の盛り上がりの再現を狙う。エスタンゲ会長は「パリ大会は終わっていない。祝祭は続く」と強く訴える。
セーヌ川が舞台となった五輪と同様に、パラの開会式も史上初めて競技場外で行われる。選手らは凱旋門をバックにシャンゼリゼ通りを行進し、コンコルド広場で式典を行う。エッフェル塔の近くに特設されたビーチバレーの会場はブラインドサッカー仕様に衣替え。男子で金メダルを狙う18歳の小田凱人の活躍が期待される車いすテニスは全仏オープンが行われるローランギャロスで開催されるなど、五輪の熱狂に沸いた会場が使用される。
組織委は12日、約140万枚のチケットを既に販売したと発表。五輪開幕前は100万枚程度で、大会の盛況を追い風にセールスを伸ばした形だ。