【シカゴ共同】11月の米大統領選で政権維持を目指す民主党は20日、中西部イリノイ州シカゴで開催中の党大会で各州の代議員による形式的な投票を実施し、ハリス副大統領(59)の候補指名を確認した。ハリス氏は中西部ウィスコンシン州の集会会場からオンラインで参加し「光栄だ。新たな道を開く」と宣言した。
党大会では黒人初の大統領となったオバマ元大統領(63)が登壇し、女性、アジア系として初の大統領を目指すハリス氏について「大統領になる準備はできている」と後押しした。多様性重視の姿勢を前面に打ち出し、共和党候補トランプ前大統領(78)との違いを強調した。
オバマ氏は返り咲きを狙うトランプ氏を念頭に「混乱の4年間の再来は不要だ。米国は新たな時代を迎える準備ができている」と述べ、ハリス氏支持を呼びかけた。ハリス氏もトランプ氏が民主主義を軽視していると指摘し、大統領職に「二度と就くべきではない」と訴えた。
大会2日目のテーマは「未来への大胆な構想」。米国があらゆる危機を乗り越え、強くなり続けるための将来像を国民に示す。