1979年に鹿児島県大崎町で男性の遺体が見つかった「大崎事件」で、殺人罪などで服役し、第4次再審請求中の原口アヤ子さん(97)の支援者や弁護団が12日、大崎町で現地調査を実施し、事故死の主張に基づく状況を再現した。森雅美弁護団長は、再審無罪が確定した袴田巌さん(88)の事件に触れ「続いて再審開始決定を引き出そう」と訴えた。
弁護団は第4次請求で、男性は側溝への転落と、近隣住民の手荒な搬送で頸髄を損傷し、確定判決が事件現場と認定した自宅に運ばれた時点で既に死亡していたか、呼吸停止に陥っていたと訴えている。調査では、男性に見立てた人形と自転車を溝に落とし、再現した。