大の里、故郷石川へ思い語る 震災10カ月「いい報告を」

11/01 16:25

 朝稽古で汗を流す新大関大の里=福岡市の二所ノ関部屋宿舎

 大相撲の新大関大の里が1日、故郷の石川県などを襲った元日の能登半島地震から10カ月となったことに「今も大変な状況が続いていると思う。石川県の皆さんにいい報告ができるように頑張りたい」と心境を語った。

 この日は福岡市西区の二所ノ関部屋で四股やすり足などの基礎運動でじっくりと汗を流した後、幕下力士と10番取った。「本場所は2カ月に一度しかない。自分の相撲を見て、石川県、特に能登に少しでも明るい話題が伝わるように準備していきたい」と使命感をにじませた。

 ウイルスの感染症による体調不良で、10月の秋巡業を途中離脱。28日の番付発表後は体力づくりに多くの時間を費やしている。焦りは感じられず「基礎、基本がおろそかになっていた部分もあったが、見つめ直すことができた」と前向きに捉えている。

 九州場所(10日初日・福岡国際センター)に向け、調整のペースが徐々に上がってきた。「体を連日動かせている。初日に間に合うようにやっていきたい」と泰然自若の口ぶりだった。

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