経団連の十倉雅和会長は21日、新潟県の東京電力柏崎刈羽原発を視察した。原発の積極的な活用を訴える経済界のトップが現地を訪れることで再稼働への機運を醸成する狙いがある。同原発は全7基が停止しているものの、原子力規制委員会が改良型の6、7号機は新規制基準を満たすと認め、再稼働の準備が進んでいる。
十倉氏は、7号機の原子炉建屋で使用済み燃料プールなどの安全対策を確認。視察後に東電ホールディングスの小早川智明社長と会談し「地元の理解を得られることを大前提に、早期に再稼働できることを期待している」と伝えた。小早川氏からは福島第1原発事故の教訓を踏まえた安全対策の説明があったという。