自民党の鳩山二郎内閣府副大臣(福岡6区)の資金管理団体「新声会」と政党支部が21~23年、鳩山氏の親族が取締役を務める不動産管理会社「鳩山企画」(東京)に事務所賃料などとして計約2700万円を支出していたことが29日、分かった。鳩山氏側は「外部の意見を踏まえ賃料を適正に支払っており、問題ない」としている。
身内への政治資金支出は法的に問題はないものの、これまでも疑問視されてきた。岸田政権では寺田稔元総務相らが自身の政治団体から親族に事務所賃料を支出していたことが発覚。「政治とカネ」を巡る別の問題と重なり、その後辞任した。
21~23年分の政治資金収支報告書によると、新声会は44万6400円、「自民党福岡県衆議院支部」は22万3200円をそれぞれ鳩山企画に毎月支出。他に車などのリース料として新声会が毎月8万200円、支部が毎月1万2600円を支払っていた。両団体から同社への支出は計2744万6400円に上る。
取締役を務める鳩山氏の親族から、新声会は政治資金パーティー収入として計550万円を得た。