アーティスト・田名網敬一さんが、くも膜下出血のため9日に死去した。88歳。所属事務所・NANZUKAがインスタグラムで発表した。
田名網敬一さんの作品
同事務所の代表取締役 南塚真史氏の名義で「ファンの皆様ならびに関係者の皆様へ」と題し、「弊社所属アーティスト田名網敬一が、8月9日に永眠いたしましたことを、謹んでご報告申し上げます」と報告。「2024年6月後半に骨髄異形成症候群を患っていることが判明し、療養を続けておりましたが、その後7月末に突如くも膜下出血を発症し、帰らぬ人となりました」と病状と経緯を記した。
開幕したばかりの東京・新国立美術館で大規模企画展『田名網敬一 記憶の冒険』(8月7日~11月11日まで)について「今回の国立新美術館における回顧展の開催は、田名網の夢でした。自身の集大成である本展を誰よりも心待ちにして、一日も早い復帰を目指し治療とリハビリに励んでおりましたが、容態の急変により、皆様にこのようなご報告をしなければならなくなりましたことは、誠に無念でなりません」と言及。
田名網さんの人生について「戦前の東京に生を受け、戦後の激動を表現者として駆け抜けた田名網は、幼少期の戦争体験のみならず大腸カタルや結核、癌といった闘病生活にいたるまで、幾度も生死の境を彷徨いました。そうした辛い人生体験ですらも見事に作品へと昇華させ、命が途絶える直前まで表現を続けました。また、その人生の後半では、自身のアーティストとしての創作活動だけでなく、若いアーティストの育成にも尽力しました」と記した。
続けて「田名網は最後まで決して自身の回復を信じて疑いませんでした。闘病中には、取材中のTVドキュメンタリーのラストシーンが『僕の葬式になっちゃうかもしれないね』と、冗談を言って笑っていました。常にユーモアを欠かさず、しかし決して妥協しないその姿勢に、私も本当に多くのものを学ばせてもらいました」と故人を偲んだ。
また「田名網敬一は、NANZUKAの血であり骨であり肉でした。田名網は生前に、自身の最近のアニメーションやペインティング作品を称して、「(自分が)死後に住む世界」だと説明をしていました。きっと、田名網の魂は、この自ら築き上げた極楽浄土で、妻や友人、そして魑魅魍魎たちと楽しく、永遠に生き続けることと思います。そして、この先田名網が心血を注いだ作品の数々が美術の歴史と皆様の心の中に生き続けることを、私も切に願っています」とした。
葬儀などについては、「葬儀は田名網自身の遺志により、親族及び関係者のみで執り行いました。後日、別途お別れの会を催す予定です。詳細については改めてご案内申し上げます」とし、「これまで応援してくださったファンの皆様、関係者の皆様に、心より深く感謝御礼申し上げます」と結んだ。
田名網敬一(たなあみ・けいいち)さんは、1936年生まれ、東京都出身。武蔵野美術大学卒業し、アートディレクター、実験映像及びアニメーション作家、アーティストなど、ジャンルを横断した創作活動を展開。個展、グループ展で、国内外でさまざまな展覧会を開催している。
アーティスト・田名網敬一さん、くも膜下出血のため死去 88歳 国立新美術館で大規模企画展が開幕したばかり
08/20 12:37
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