俳優の長澤まさみと監督・脚本の三谷幸喜が9日、福岡市内で開催された公開記念スペシャルトークショー「映画『スオミの話をしよう』の話をしよう in 福岡」に登壇。三谷監督が、長澤の素のキャラクターを「おとなしい、控えめな、わりと暗めの方でいらっしゃいます」と暴露したり、長澤も苦笑いで「そうですね、おとなしめですね」と認めたり、さまざまな作品で信頼関係を築いてきた2人ならではのトークで1000人以上の観客を楽しませた。
【写真】微笑ましい!三谷幸喜の話に大爆笑をする長澤まさみ
今回の映画で長澤が演じた主人公・スオミは、人によって印象が変わる女性として描かれており、このアイデアは監督自身の体験から来ている。
三谷監督は「皆さんも経験があるかと思いますが、僕は家族と仕事の場では違う顔を見せているんです。たとえば、家族の前では“僕”と言うけれど、スタッフの前では“私”と言ったりと、少し違うんですよね。ある日、仕事場に家族が遊びに来て、スタッフと家族が同時に僕の前に現れました。そのとき、どちらの顔を見せればいいのかわからなくなってしまい、今までやったことのない“第3の顔”になってしまったんです。これって、皆さんも少なからず経験があるのではないのか、映画のテーマにしたら多くの人に共感してもらえるのではないかと思い、この物語を作りました」。
続けて三谷監督は「長澤さんが演じるスオミは5回結婚していて、旦那さんごとに違うキャラクターで接しているんです。ある旦那さんからは“おとなしい人”に見えるし、別の旦那さんからは“活発な人”、また別の人にはべらんめえ口調だったりする。クライマックスでは、スオミが5人の旦那さんと同時に会う場面があるんですが、その時彼女は一体どうなるのか、それがこの映画の最大のテーマとなっています」と話した後、「今、ちょっと思い出したんですけど、これネタバレになるので1回、皆さん忘れてください」と言いだして会場の笑いを誘った。
スオミの1番目の夫は血の気の多い魚山(遠藤憲一)、2番目の夫は怪しげなYouTuber・十勝(松坂桃李)、3番目の夫は情に厚い警察官の宇賀神(小林隆)、4番目の夫はかなり神経質な刑事・草野(西島秀俊)、そして、身勝手な芸術家の現夫・寒川(坂東彌十郎)。
5人の夫の前でそれぞれ異なる印象のスオミを演じた長澤は、「西島さん演じる草野さんと一緒にいるときのスオミが彼女の素に近いキャラクターだと思います。地味なんですがクセになるような魅力があって、演じていて楽しかったです」とコメント。
また、「俳優の自分と、家族や友達の前での自分は違う?」という質問に、長澤は「絶対に違いますね。家族の前ではもっとリラックスしていますが、仕事の場ではやはり違う顔になります」と答えていた。
三谷幸喜監督、長澤まさみの素を暴露「おとなしい、控えめな、わりと暗めの方」
09/09 20:58
- 映画
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