俳優の駿河太郎、三船美佳がMCを務める、MBSテレビ『住人十色 ~家の数だけある、家族のカタチ~』(毎週土曜 後5:00 ※関西ローカル)の28日放送回では、築96年の古民家を“大転換リノベ”した家が紹介される。
【内部写真】南北を入れ替えた家、解放的でモダン 夫のDIYもすごい
舞台は東京都青梅市。住人(アルジ)は、双子のいる4人家族で、6年前、都内の人気エリア世田谷区から自然豊かな青梅に引っ越してきた。住まいは、築96年の古民家。傷みが激しかった外壁の杉板は全て貼り直し、昭和の味わいが残る建具はそのまま活用している。30帖を超えるひとつながりの大空間は、どこかモダンな雰囲気だが、あえて古民家感が出すぎないようにリノベーションしたという。
キッチンはまるでカフェのようにおしゃれで、高さ4メートルの吹き抜けがあり、南から明るい光が差し込む。このスペースも古民家っぽくないが、実は夫いわく「南北を入れ替えた」のだという。というのも、昔の家は客をもてなすための玄関や客間が日当たりの良い南側にあった。そこで、リノベーションで元々暗い北側にあったキッチンと、南側の玄関を大胆にも入れ替え。時代に合わせて明るい一等地を家族のLDKに転換した。
かつてたアルジ夫妻は、世田谷区の賃貸マンションで暮らし、ともに建築関係の仕事をしていた。仕事中心の生活の中で、古民家での暮らしに憧れを持つようになり、自然豊かな青梅の古民家に出会い、妻の要望通りにリノベーションすることになった。家自体は丈夫で状態も良かったが、最大の問題が昔の家ならではの暮らしにくい間取り。さらに限られた予算もあり、できるところは夫がDIYを担当し、南北の部屋の位置もごっそりと入れ替え。妻は言葉よりも感覚でオーダーし、夫は何となく伝えられる妻の理想を推察しながら具現化していったという。
リビングダイニングは、元々客間だった和室の床を半分取って土間を拡張。古民家っぽくならないよう、モルタルではなく、床暖房付きのタイルに変えた。建具も取り払って開放的に。これらは全て妻の要望だったが、そのオーダーは「いらな~い」という言葉だけだったとか。
開放的なキッチンにある木の質感あふれるカウンターも、妻のイメージをもとに夫が作った。広さや高さ、位置など妻のオーダーをくみとりつつ仕上げたが、最近妻は不満が出てきたようで、今後また雰囲気が変わる可能性も…。
広い家にはセカンドリビングもあり、畳からフローリングに変え建具も外した。妻のワークスペースとしても利用していて、壁一面の収納棚はもちろん夫が作った。妻からのオーダーは「バラバラ」だったそうで、夫は「いろんな種類の幅や高さが混じるっていうような意味合いだと思うんです」と推測したという。
その向かい、古民家に取り入れたアーチをくぐると水回りがある。手洗いには古民家になじむよう、妻が厳選したセンスのいいアンティーク調のインテリアが並ぶ。
荒れていた庭は整備し、縁側では食事をしたり、庭でテントを張ってキャンプをすることも。さらに妻の念願だった菜園スペースもあり、12種類もの野菜を育てるなど都内では味わえなかった生活を堪能している。
ずっと憧れていた古民家での暮らし。理想の古民家リノベについて、妻は「今の感性とか暮らし方に合わせて間取りも変えていいし、今の設備を使ってもいいのかなって思います。もし10年後、20年後に来たらまた変わってるかもしれないですね」。時代や暮らしにあわせた柔軟な変化が、番組で明らかになる。
築96年の古民家、なんと「南北を入れ替えた」大転換リノベの内部明らかに 妻の何となくを夫が具現化【住人十色】
09/26 18:16
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