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『絵描きの肉を食べる人工知能』が大バズりした画家・越智俊介が菅田将暉の映画を描く

09/27 12:00

  • 映画
画家・越智俊介による映画『Cloud クラウド』(公開中)コラボイラスト

 SNSに投稿した漫画『絵描きの肉を食べる人工知能』が大バズりした気鋭の画家・越智俊介が描いた、俳優・菅田将暉主演、黒沢清監督の映画『Cloud クラウド』(公開中)のイラストが解禁となった。

【画像】漫画『絵描きの肉を食べる人工知能』の扉絵

 本物とは何か?個性とは?漫画『絵描きの肉を食べる人工知能』は、人工知能が多くの人々の生活と切り離せなくなっている今、“起こりうる未来”を容赦なく突きつけた問題作。世界がネットでつながる今しのびよる恐怖と、そこで生まれる集団狂気を描いた『Cloud クラウド』と世界観ともリンクすることから、今回のコラボレーションが実現した。

 イラストは、転売の仕事のため、パソコン画面を一心不乱に覗き込む吉井(菅田)が、ネットから容赦なく浴びせられる“憎悪と暴力”に晒(さら)されている姿を描いたもの。多数の銃口が向けられ、弾丸が横切る、レンチが首元に迫ってきても吉井本人は何も気づかない…。本人は「無自覚」のまま、ネットを通して増幅していく悪意に晒されている恐ろしさが描かれている。

 映画作品へ初めてイラストを描き下ろした越智は本イラストについて「無数の人がどこかで受けた理不尽の清算が一人の悪人に集中していくネットリンチの光景を、映画『Cloud クラウド』の主人公である転売ヤーの吉井良介になぞらえて描かせていただきました」とコメント。映画『Cloud クラウド』については「ネットリンチの空虚さ、違法性、拡散され膨れ上がる様子がどんよりした雲とリンクして鳥肌が立ちました」と絶賛している。

■越智俊介 プロフィール
画家。1997年静岡県生まれ。
2019年 東京藝術大学美術学部建築科 卒業。
個展での発表を中心に、ラグビーワールドカップ2019日本大会を記念した『ラグビー自販機』をはじめグラフィックデザインを手がける。

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