公開中の映画『夏目アラタの結婚』に続き、10月12日より『ジョーカー』(2019年)の続編『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』(通称「ジョーカー2」)が公開される。『夏目アラタの結婚』を鑑賞者の中には『ジョーカー』を連想し、黒島結菜が演じた“品川ピエロ”を「和製ジョーカー」と表現する人も。
【画像】「ジョーカー2」の場面写真
『夏目アラタの結婚』は、公務員の主人公・夏目アラタ(柳楽優弥)がある目的のため、“品川ピエロ”の異名をもつ死刑囚、品川真珠(黒島)にプロポーズすることから始まる獄中サスペンス。
劇中では、太ったピエロのメイクをした真珠が、暗い部屋の中で血まみれになりながら死体を解体するという衝撃的な演出のシーンがあり、特殊メイクによって黒島自身が演じていることも話題になった。
さらに、サイコパスな殺人ピエロという印象を与えながらも、物語が進むにつれ、裁判で真珠の生い立ち、孤独な背景が徐々に明かされていき、アラタをはじめ、裁判の傍聴人や世間も翻ろうされていく。観客もまた真珠に感情移入してしまう演出が「『ジョーカー』みたい」と連想させるのだ。
映画『ジョーカー』のジョーカーも白い顔のピエロのメイクが特徴。コメディアンを夢見る心優しき青年が、弱者に無関心な社会に見捨てられ、狂気あふれる<悪のカリスマ>に変貌を遂げていく姿が描かれた。その2年後が舞台の「ジョーカー2」では、理不尽な世の中の代弁者として時代の寵児となったジョーカーの裁判が、全世界へ中継され、狂乱が世界へ感染していく。
『夏目アラタの結婚』の原作者の乃木坂太郎氏は、ピエロメイクの真珠を登場させた理由について「僕にとっての怖いピエロの記憶、それは江戸川乱歩が書いた探偵小説『地獄の道化師』でした。殺人鬼の哀しい動機、正体は小学生だった自分に強い印象を残し、雑誌の企画でイラストを描かせてもらった事もありました。『夏目アラタの結婚』を始める際に道化師、殺人ピエロを出そうと考えたのは、自分に取りついた何かを払い落としたかったのかもしれません」と明かしている。
トラウマ級の怖い印象を残すピエロといえば、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(17年)と『IT/イットTHE END “それ”が見えたら、終わり。』(19年)のペニー・ワイズもいる。
古今東西、ピエロ(のメイク)には、圧倒的な恐怖と存在感を植え付ける不思議な力があり、『夏目アラタの結婚』でもその衝撃をいかんなく発揮している。
黒島結菜演は“和製ジョーカー”!?『夏目アラタの結婚』ピエロメイクが持つ引力
09/28 12:42
- 映画
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