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漢字の世界 四字熟語
【2006.1.21】
  他山之石(たざんのいし)

他人の様を反省材料にする

 これも『詩経(しきょう)』から出た語である。よその山の粗悪な石でも、それを用いて自分の玉を磨くことができる、という意味。

 「他山の石、以(もっ)て玉を攻(みが)くべし(他山之石、可以攻玉)」が原文。「攻」は、「おさむ」とも読む。「磨」と同じである。なお、「攻玉」のついた学校名もある。

 悪い石でも、玉を磨く材料(手段)になる、というもとの意味から、広がって、自分に直接関係ないことでも、それによって自分を反省する材料とすることができる、という意味に用いる。

 わが国の「他人(ひと)の振り見てわが振り直せ」という格言が、ほぼ同じ。

 「前車之轍(ぜんしゃのてつ)(わだち)」(前に行く車の轍の跡を見て要心(ようじん)して進む)も近い語。

全国漢文教育学会長
石川 忠久 
 

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