minyu-net

連載 ホーム 県内ニュース スポーツ 社説 イベント 観光 グルメ 健康・医療 購読申込  
 
四字熟語TOP
漢字の世界12 四字熟語
【2006.1.28】
文質彬彬(ぶんしつひんぴん)

バランスよく文武が備わる

 文(あや)と質(きじ)が、ちょうどよく釣り合っていること。

 『論語』のことば。「文武両道」というのに近い。『論語』では、「質の文に勝(まさ)れば則(すなわ)ち野(や)、文の質に勝れば則ち史(し)、文質彬彬、然(しか)る後に君子(くんし)なり」とある。

 文と質、というのは、たとえば焼物(やきもの)の花瓶があるとして、上べの模様が文、下の生地(きじ)が質、といえばわかりやすいだろう。素焼の生地がむき出しになっていては美しくない。上の色づかいがケバケバしいと見よくない。「野」は粗野、「史」は華美ということ。

 スポーツでむきむきだけではだめ。知識・教養をひけらかすばかりではだめ。両方ともバランスよく備わっていてこそ「君子=立派(りっぱ)な人」というわけである。

全国漢文教育学会長
石川 忠久 
 

福島民友新聞社
〒960-8648 福島県福島市柳町4の29
ネットワーク上の著作権(日本新聞協会)
国内外のニュースは共同通信社の配信を受けています。

このサイトに記載された記事及び画像の無断転載を禁じます。copyright(c) THE FUKUSHIMA MINYU SHIMBUN