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漢字の世界13  四字熟語
【2006.1.30】
温故知新(おんこちしん)

古いこと研究し新しさ知る

 これこそ極めつけの「四字熟語」だろう。『論語(ろんご)』為政(いせい)篇の語である。

 「故(ふる)きを温(あたた)めて新しきを知る」と読む。「故」は古いこと。「温」はじっくりあたためるように身につけること。これを、温(たず)ねて、と読むのもある。よく研究して、の意になる。

 いずれにせよ、古くから伝わる文化・古典に習熟するようにし、さらに新しいこともわきまえていく。

 『論語』では、この次に「以(もつ)て師(し)と為(な)るべし」の句が続く。つまり、「温故知新」すれば、先生となることができる、と。

 なお、古いことを学ぶ中から新しい意義を見つける、という解釈もある。

 日本には古典が多くある。漢文も含めて、じっくり身につけたいものだ。

全国漢文教育学会長
石川 忠久 
 

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