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漢字の世界４２
【２００６．０３．０６】


天長地久（てんちょうちきゅう）いつまでも続き絶えず

天地は永遠に続く。いつまでも続いて絶えることがないたとえに用いる。　「天は長く地は久し」と読む。出典は『老子』だが、白楽天の「長恨歌（ちょうごんか）」、１２０句の最後に、天は長く地は久しきも時有りてか尽（つ）く、此の恨（うらみ）は綿（めん）々として絶ゆる期なしと詠っているのが有名だ。唐の玄宗（げんそう）皇帝と楊貴妃の悲恋の恨は天地よりも長い、と強調したもの。　「天長地久」は、「天地長久」を互い違いに構成したもの。こういう形を「互文（ごぶん）」という。「千客万来」（千万客来―たくさんの客が来る）などと同じ。　昔は天皇誕生日を「天長節」といった。それに対して皇后誕生日を「地久節」ともいった。３月６日は、昭和の「地久節」であった。
全国漢文教育学会長石川　忠久

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