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四字熟語ＴＯＰ
漢字の世界４７
【２００６．０３．１１】


天真爛漫（てんしんらんまん）生来の良さがあふれ出る

これも人柄をいう言葉。生まれつきの良いものが、そのまま自然にあふれ出ていること。　「天真」は、天から与えられた人の本性。杜甫の李白を詠（うた）う詩に、「酒を嗜（たしな）んで天真見（あら）わる」という。酒好きの李白が一杯やると、その純粋な本性が外に現れる、と。「無邪気」というのに近い意味だ。　「爛漫」は、瀾漫とも書く。ランマン○○と下の音がそろう畳韻（じょういん）語である。物がちらばり広がるさま。花が咲き乱れる光景にも用いる。　四字連なった用例は、明（みん）初頭の『輟耕録（てっこうろく）』という書に、絵の出来栄えを「天真爛漫として、物表（ぶっぴょう）に超出す（外へ飛び出す）」と評したのが初めてのようだ。この語には明るいイメージがまつわっている。
全国漢文教育学会長石川　忠久

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