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漢字の世界53

 

四字熟語
【2006.03.18】
孟母断機(もうぼだんき)

学問を途中でやめたら駄目

 学問を途中でやめたらなんにもならない、という教え。孟子(もうし)の母が、孟子を戒めた故事に基づく。

 孟子の母が機織りをしているところへ、孟子が帰郷した。母は「学問が進みましたか」と問う。「元のままです」と答えると、母は織りかけの布を鋏(はさみ)で断ち切った。孟子は恐れてわけを尋ねる。「お前が学問をやめて帰ってきたのは、この織りかけの布を断ち切るのと同じですよ」と母は厳しく戒める。

 孟子は母の戒めに発奮して学問をやり直し、ついに大儒(たいじゅ)となった。『列女伝(れつじょでん)』に見える有名な話である。

 孟子の母には、子の教育の環境を選んで三度引っ越した話((孟母三遷(もうぼさんせん))もある。さしずめ孟母は教育ママの元祖というべきだろう。

全国漢文教育学会長
石川 忠久 
 

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