minyu-net

連載 ホーム 県内ニュース スポーツ 社説 イベント 観光 グルメ 健康・医療 購読申込  
 
四字熟語TOP
漢字の世界61

 

四字熟語
【2006.03.28】
品行方正(ひんこうほうせい)

行いがきちんとしている

 行いがきちんとしていること。身持ちがよい。

 この語も古い典故はない。ただ、『管子(かんし)』(春秋時代の管仲(かんちゅう)の思想を伝える書)に「行方正」(身(みずか)ら行うこと方正)という表現が見られる。

 「品」は、人がら。「行」は、おこない。「方」は、もとは四角の意味から、きちんとしている、きちょうめんの意。「方正」で、はめをはずさないまじめな態度をいう。

 「品行方正」に近い語に、「清廉潔白(せいれんけっぱく)」がある。反対の語には、「品性下劣(ひんせいげれつ)」がある。人がらが下品でいやしいこと。

 今ではそういう人が少ないせいか、品行方正というと、”度の過ぎたまじめ”をからかう気分がまつわる語となっているようだ。 

全国漢文教育学会長
石川 忠久 
 

福島民友新聞社
〒960-8648 福島県福島市柳町4の29
ネットワーク上の著作権(日本新聞協会)
国内外のニュースは共同通信社の配信を受けています。

このサイトに記載された記事及び画像の無断転載を禁じます。copyright(c) THE FUKUSHIMA MINYU SHIMBUN