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漢字の世界75

 

四字熟語
【2006.04.14】
守株待兎(しゅしゅたいと)

古いやり方を頑固に通す人

 古いやり方や考えになじんで、融通(ゆうづう)のきかない態度をいう。「株を守りて兎(うさぎ)を待つ」と読む。「守株」と2字だけでもいう。

 『韓非子(かんびし)』に見える話に基づく。

 宋(そう)(中国の河南(かなん)省にあった国)の人で田を耕す男がいた。田に木の切り株があり、たまたま兎が走ってきて株に触れ、首を折って死んだ。それからというもの、男は鋤(すき)を捨て、株を守って(番をして)いたが、兎は二度と手に入れられず、国中の笑い者になった。

 得られるはずもない兎をただ待ち暮らす。そのように、成果が期待できない古いやり方を頑固に通す者を、「守株」という。

 北原白秋作詞、山田耕筰作曲で「待ちぼうけ」という歌になっている。

全国漢文教育学会長
石川 忠久 
 

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