minyu-net

連載 ホーム 県内ニュース スポーツ 社説 イベント 観光 グルメ 健康・医療 購読申込  
 
四字熟語TOP
漢字の世界100

 

 

四字熟語
【2006.05.15】
百家争鳴(ひゃくかそうめい)

さまざまな議論をしあう

 きょうで100回。そこで「百」のつく語を選んだ。

 百家争(あらそ)い鳴く、または鳴(めい)を争う、と読む。人々がさまざまな議論をしあうこと。

 「百家」は、戦国時代の諸子(しょし)百家を指す言葉。主なものとしては、儒(じゅ)家(孔子・孟子の学派)、墨(ぼく)家(墨子の学派)、名(めい)家(論理学派)、法家(旬(じゅん)子・韓非(かんぴ)子の学派)、道(どう)家(老(ろう)子・荘子(そうじ)の学派)、陰陽(いんよう)家(吉凶(きっきょう)を占う学派)の六家が数えられる(史記の説)。この他、農家、医家、兵家(兵法家)、小説家(説話の語(かた)り部(べ))など、『漢書(かんじょ)』(漢代の歴史)では百八十九家が記録される。

 「争鳴」は、鳥が鳴きくらべするように、いろいろの主張をすること。中国では1時、「百家争鳴」のスローガンのもと、自由な論議で賑(にぎ)わったことがあった。  

全国漢文教育学会長
石川 忠久 
 

福島民友新聞社
〒960-8648 福島県福島市柳町4の29
ネットワーク上の著作権(日本新聞協会)
国内外のニュースは共同通信社の配信を受けています。

このサイトに記載された記事及び画像の無断転載を禁じます。copyright(c) THE FUKUSHIMA MINYU SHIMBUN