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漢字の世界101

 

 

四字熟語
【2006.05.16】
百花繚乱(ひゃくかりょうらん)

とりどりの花が乱れ咲く

 とりどりの花が乱れ咲くこと。繚乱は「撩乱」とも書く。ョウンと、頭の音のそろう双声(そうせい)語。入り乱れるさま。「爛漫(らんまん)」とも同じような意味。こちらの方はラと、尻の音のそろう畳韻(じょういん)語。

 日常では、優れた人が一時にそろって現れたり、数々の立派な業績が出たりするたとえに用いる。美人がずらりと並んでいるようなときにもたとえる。

 詩の用例には、中唐の熊孺登(ゆうじゅとう)(白楽天の友人)に、「まさに百花撩乱に笑わるべし、このごろ天地の一閑人(いちかんじん)」の句がある。

 湘(しょう)中(洞庭(どうてい)湖の南)への舟旅(ふなたび)の途中、大風に遭(あ)って難渋(なんじゅう)し、なかなか春景色を見に行かれないので、咲き乱れる花々に笑われてしまう、とおどけて詠(うた)った。

全国漢文教育学会長
石川 忠久 
 

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