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漢字の世界120

 

 

四字熟語
【2006.06.07】
虎視眈眈(こしたんたん)

大志を抱き機会をうかがう

 3番目は虎(とら)(寅(いん))。

 虎が鋭い目でじっと見おろすさま。転じて、大きな志を抱き、静かに機会をうかがうこと。

 元は『易(えき)』の言葉から出たもの。「眈眈」は注によると「虎の下視(かし)の貌(さま)」とある。虎が獲物(えもの)を狙(ねら)って見おろすこと。

 李白の詩に「秦皇(しんこう)は六合(りくごう)(天下)を掃わんと、虎視何(なん)ぞ雄(ゆう)なるかな」と、秦の始皇帝(しこうてい)が天下統一の志を抱いて、虎のように狙うことを詠う。

 大資本が他の企業を買収しようとして虎視眈眈と狙っている、などと現代社会でもよく使われるようだ。

 近ごろでは、勢力の大小にかかわらず、すきさえあればすぐにでも襲いかかろうと爪(つめ)を磨(みが)いている(準備している)さま、に用いる。

全国漢文教育学会長
石川 忠久 
 

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