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漢字の世界129

 

 

四字熟語
【2006.06.17】
鶏群一鶴(けいぐんのいっかく)

一人だけ際立つ優れた人物

 えとヽヽの10番目は鶏(とり)(酉(ゆう))。

 凡庸な人の中で、一人だけ際立って優れた人。鶏(にわとり)の群(むれ)の中に一羽の鶴(つる)がいるように、目立つ存在のこと。「群鶏の一鶴」ともいう。

 晋(しん)の紹(けいしょう)の故事。けい紹は竹林の七賢の領袖けい康(けいこう)の子。『晋書(しんじょ)』(晋代の歴史)によると、けい紹が初めて都・洛陽(らくよう)へ上った時、ある人がけい紹を見て「ちゅう人の中にこう然(ぜん)として野鶴(やかく)の鶏群(けいぐん)に在るが如(ごと)し」(多くの人の中で意気高く野の鶴が鶏の群にいるようだ)と言ったと。

 けい紹は後(のち)に晋の恵(けい)帝の侍中(じちゅう)(側近の大臣)となり、戦乱の際、恵帝をかばって戦死した。その時けい紹の血が帝の衣についたが、帝は「けい侍中の血である」と言って洗わせなかったという。

 けい紹の父の康(こう)も優れた人物。「青眼白眼」の話が有名。 

全国漢文教育学会長
石川 忠久 
 

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