「一騎」は、一人の騎士、の意。「一騎当千」そのものは中国の古典には見えず、わが国の『太平記(たいへいき)』に、「是(こ)れ皆一騎当千の兵」と出てくる。
『史記』には、項羽を評して「一以(もっ)て千に当る(当千)」と見える。『戦国策』には「一人当百」の語が見える。
「当百」も「当千」も同じことで、たった一人で多くの敵に立ち向かうほどの勇者、の意味である。
今日では一般的に「優れた人物」の意に用いる。これも前回の「千軍万馬」と同様に、やはり力強いニュアンスがある。
事業を効率よく積極的に進めるには、「一騎当千」の人材がなくてはならない。
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