功績を見て賞を与える。「功を論じ賞を行う」と読む。
出典は『三国志』。「功を論じ賞を行う、各(おの)おの差有り」(功績の大小を調べ賞を与えるのに、それぞれ格差をつける)とある。
これに似た言葉として、「論功行封(こうほう)」(功績を調べて与える領地を決める=『史記』に見える)があるが、これは将軍や諸侯など身分の高い者を対象とした言葉である。
いずれにせよ、ある仕事をした者に対して、その功績に見合った賞を与えることは、上に立つ者の配慮であり、権利でもある。
前に取り上げた「信賞必罰」(250回)とも関連する。
「賞と罰は王者の2つの権力(二柄(にへい)という)」とは戦国の法家韓非子(ほうかかんぴし)の言だ。
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