獅子が勢いよく暴れ回る。転じて、人の勢いが激しい喩(たと)え。
『法華経』に出てくる言葉。獅子は、ライオン。獅子が奮い立つと毛がそば立ち、猛烈な勢いで突進することから、勢い激しく行動することに喩える。仏教の方では「獅子奮迅三昧(さんまい)」といい、仏の入る三昧境で、この境地に入ると大きな威力を示すという。
一般には、「獅子奮迅の勢い」と言い、激しく暴れ回ることを意味する。
わかりやすい例をスポーツに取ると、サッカーなどで、味方の旗色が悪いとき、敵陣深く攻め入って点を取るような場合に「獅子奮迅の勢い」と言えばピッタリ。
一般に、がむしゃらに動き回って頽勢(たいせい)を挽回(ばんかい)するようなときによく用いる。
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