一人で寂しげなさま。しょんぼりと寂しい姿。「孤影悄然」とも書く。
「孤影」は、たった一人でいる姿。「影」はかげ、、ではなく姿の意。六朝・宋の謝霊運の詩に「孤影与ともに爰わするる莫なし」(孤独な姿を忘れさせてくれるものはない)という句がある。
「蕭然」は、陶淵明の「五柳ごりゅう先生伝」に「環堵かんと蕭然、風日を蔽おおわず」(狭い家は何もなくもの寂しく、風や日光が入りこむ)という用例がある。
「悄然」も同じだが、「悄」には悲しい意味があるので、しょんぼりした寂しさがより強いかもしれない。
たとえば、事業に失敗し、誰も助けてくれず(孤立無援)、また親兄弟もいない(天涯孤独)で、しょんぼりした姿が「孤影蕭然」だ。
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