身の修養に努め、家をきちんとする。
「身を修め家を斉(ととの)う」と読む。『大学』(四書の1つ)の語。
『大学』は孔子の孫の子思が著したものという。儒家の経典の1つ『礼記(らいき)』の中の一篇(ぺん)を、『中庸』とともに取り出して独立させたもの。なお、この二篇に『論語』と『孟子』を加えて「四書」と称する。「学庸論孟(がくようろんもう)」という言い方もする。
『大学』の本文では、「修身斉家」をするためには、「致知(ちち)」(物事の善悪を知る)「誠意(せいい)」(誠実に考える)「正心(せいしん)」(心を正しくする)ことが必要と言い、さらに「治国」(国を治める)「平天下(へいてんか)」(天下を安定させる)へと進むと説く。
天下国家はまず家庭や身の修養が基本との考えだ。
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