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漢字の世界342

 

【2007.3.1】
老驥伏櫪(ろうきふくれき)

老いても強い志を持つ

 老いても強い志を持ち続けること。

 「驥」は千里を走る名馬。「櫪」は、うまやのねだ(、、)。つまり「伏櫪」とは馬が馬小屋に横たわっていること。

 魏の曹操の詩に、

 老驥伏櫪、志千里に在り

 烈(れっ)士(し)暮(ぼ)年(ねん)、壮(そう)心(しん)已(や)まず
(老いた駿(しゅん)馬(め)は馬小屋にくすぶっていても、千里を行く志があり、勇士は晩年になっても勇ましい心がなくならない)と詠(うた)う。

 自ら英雄をもって任じていた曹操らしい詩だ。杜甫も「老驥千里を思う」と老いて志の衰えないことを詠って人に訴えている。

一般には、事業を大きくし、功成り名遂げた人が、相談役ぐらいに退いていてもなおやる気満々の場合などをいう。はた迷惑なこともあるかも。

全国漢文教育学会長
石川 忠久 
 



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