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漢字の世界354

 

【2007.3.16】
酔生夢死(すいせいむし)

自覚ないまま一生を送る

 酒に酔ったように、夢を見ているように、自覚なしに一生を送ること。

 宋の学者程顥(ていこう)の『明道(めいどう)先生行状』に見える語。「髙才明智と雖(いえど)も、見聞に膠(こう)せられ、酔生夢死して自ら覚さとらざるなり」(才能ある聡明な人でも、見聞のみに拘泥し、酒に酔い夢を見ているかのようにふわふわと一生を送り、自分で気がつかない)という。

 この語は「酔夢生死」(酔夢に生死する)を互い違いに言った”互文(ごぶん)”である。「生死」は、生きることと死ぬことで「一生を過ごす」という意味。つまり、酒に酔ったり夢を見たりするうちに一生を過ごすこと。

 もとは自覚のない生き方を言う語だが、酒を飲み過ぎ、宿酔(ふつかよ)いでふらふらしたさまにも用いるようだ。

全国漢文教育学会長
石川 忠久 
 



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