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四字熟語ＴＯＰ
漢字の世界３５７

　
【２００７．３．２０】
意気投合（いきとうごう）

心が互いによく合う
　心が互いによく合う。２人の気持ちがぴったり合う。

　「意気」は、前に「意気揚揚」（９７回）で出た。古い典故のある言葉ではないが、漢代以来よく使われる。唐の魏徴（ぎちょう）の「述懐（じゅっかい）」詩に、

　人生意気に感ず
　功名誰か復（ま）た論ぜん
（人生は心意気に感じて動くもの。功名〈手柄〉など誰が問題にしようか）

と詠（うた）うのは有名だ。

　「投合」と組み合わせた語は用例が見当たらず、新しいようだ。

　「投合」は、後漢の班固（はんご）の文に「歌曲に投合す」という例が見える。歌に合わせる、という意味である。

　今日では、あまり知らない人同士が、何かの拍子で気が合うような場合、「意気投合」肩を組んで一杯、というように用いる。

全国漢文教育学会長
石川　忠久 
　



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