天地に満ちる広々とした気。大いなる元気(げんき)。
『孟子(もうし)』に見える語。「我(われ)よく吾(わ)が浩然の気を養う。その気たるや、至大至剛以(しだいしごうもっ)て直(ちょく)、天地の間(かん)に塞(ふさ)がる」(私は自分の浩然の気をよく養う。それはもっとも大きくもっとも強く〈至大至剛〉まっすぐで、これを養えば天地の間に充満する)
その後に続けて、この気は義(ぎ)と道(みち)(道義(どうぎ))とに配合するもので、道義がなければ消えてしまう、とある。
道義に合った正しい心を持っていれば、大きな元気となるということだが、今日では、広い大きな心、世俗に染まらない純粋な気分、という意味に用いる。
夏は山へ登ったり、海水浴をしたり、自然の中へ入り、大いに「浩然の気」を養うようにしよう。
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