喜びのあまり躍(おど)り上がること。非常に喜ぶさま。
四字連(つらな)った典故はないが、「欣喜」と「雀躍」のそれぞれは古典に見える。
欣喜は、欣も喜もよろこぶ意。『春秋左氏伝(しゅんじゅうさしでん)』(春秋時代の歴史書)に、越(えつ)が呉(ご)を亡(ほろぼ)したことについて「諸夏(しょか)(中国の中心にある国々)の人欣喜せざるはなし」と述べている。高慢な呉が滅んだので、みな躍り上って喜んだ、と。
雀躍は、スズメがおどりはねるように、小(こ)おどりして喜ぶこと。「雀立(じゃくりつ)」ともいう。『荘子(そうじ)』に「髀(ひ)(もも)を付(う)って雀躍して遊ぶ」と、喜びいさんで浮き浮きと遊ぶさまをいう。
キンキは(キがそろう)双声そうせい語。ジャクヤクは(クがそろう)畳韻(じょういん)語で、発音して聞き心地の良い語だ。
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