朝焼けの雲、夕暮れの雨、転じて色恋(いろこい)、男女の契(ちぎり)。
宋玉(そうぎょく)(戦国時代の文人、屈原(くつげん)の弟子といわれる)の『高唐(こうとう)の賦(ふ)』に「楚(そ)の王が昼寝の夢に、1人の女性と会い枕を共にした。別れる時に、私は巫(ふ)山の陽(みなみ)に住む神女です。これからは朝焼けの雲、夕暮れの雨となって姿を現しましょう、と言ってかき消えた」という。
このことから男女の色恋を「朝雲暮雨」、または「雲雨(うんう)の情」という語ができた。
白楽天(はくらくてん)の「長恨歌(ちょうごんか)」では、「聖主朝々暮々の情」と、玄宗皇帝が楊貴妃を思う気持ちを表現している。
なお、長江上流の三峡に神女峰と呼ばれる岩が立っている(ダム建設で水没の運命にあるが)。この話の神女の化したものと伝えられる。
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