少し年長であること。少し優れていること。
『論語』に見える孔子の言葉。「子曰(しいわ)く、吾(われ)の1日爾(なんじ)より長(ちょう)ぜるを以もって、吾を以てする毋(な)かれ」(私は君たちより少し年長だが、そのことで私に遠慮しないように、と孔子が言った)。
「1日の長」は年長の意味と、優れる意味とある。一般には、少しだが経験も多く優れていることに用う。
『唐書(とうじょ)』(唐代の歴史)の王珪(おうけい)の伝記に、王珪が皇帝に対して、「臣は数子において1日の長あり」という例があるが、これは「私はほかの人々(数子)より少し先輩で、わずかながら優れています」と、両方の意味を含んでいる。
この例にも見えるように、この語は「1日の長あり」という言い方で用いる。
|