死にかけているものを生き返らせる。ほとんどだめになっているものを再び持ち直すことに喩(たと)える。
「死を起こして生に回(かえ)す」と読む。四字熟語として古い用例は見当たらない。「起死」は、『国語』(戦国時代の諸国の歴史)に「死人を起こして枯骨(ひからびた骨)に肉づけす」とあるのが古いようだ。「回生」は、唐の李商隠(りしょういん)の詩に「草は回生の為(ため)に種(う)え、香(かおり)は却(きゃく)死(死から戻す)に縁(よ)りて薫(かお)る」の句がある。生命(いのち)を回(かえ)す草を植え、死から却(もど)す香をたく、という意味。「却死」は「起死」と同じ。
倒産しかけた会社に新製品が出て爆発的に売れ、持ち直したとか、野球で9回裏、負けていたのをホームランが出てひっくり返したなど、起死回生の例だ。
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