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漢字の世界186

 

【2006.8.25】 
因果応報(いんがおうほう)

善、悪の行為 善、悪の結果に

 善(よ)いことには善い結果が、悪いことには悪い結果があること。「因(因縁)(いんねん)と果(果報)(かほう)は応(おう)じ報(むく)ゆ」と読むこともできる。

 仏教の言葉。唐の慈恩(じおん)(玄奘(げんじょう))三蔵法師の弟子)の伝記に「唯(た)だ玄を談じ道を論じ、因果応報を問うのみ」とある。

 「因果」とは、直接の原因(因)と間接的な条件(縁)によってさまざまな結果が生ずること。この言葉はもともと善悪どちらにも用いるが、今日ではたとえば「因果な話」というと不幸な意味あいになる。

 うそをつくと閻魔(えんま)さまに舌を抜かれるとか、イソップの「ありときりぎりす」の話のように、若い時に怠(なま)けて年老いてみじめになるとか、「因果応報」は、耳に親しい言葉のようだ。 


全国漢文教育学会長
石川 忠久 
 


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