天の下(くだ)す罰がたちどころに加わること。
「天罰」は、『書経(しょきょう)』(五経の一)などにも見える古い言葉。天帝が下す罰のことで、人の力の及ばないところから加えられる。「神罰」と同じ。
「覿面」は、まみえる、目のあたりにするの意で、もとは目上の人に対するときに用いる言葉だが、今は結果がすぐ目の前に現れることをいう。
四字の熟語としての用例は古くは見当たらないが、発音すると「てんばつてきめん」と音がそろうので調子がよいこともあり、よく使われる言葉だ。
人類が欲望のままに化石燃料などの地球の資源を使い尽くし、環境汚染を垂れ流しにすれば、天罰は覿面に下ることになるだろう。
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