根拠がないのに言いふらされるうわさ。デマ。
「流言」も「飛語」も同じ意味。どこからともなく流れ飛んでくる言葉の意。「飛語」は「蜚(ひ)語」とも書く。(蜚も飛ぶの意)
「流言」は、『書経』に「管叔(かんしゅく)及び其(そ)の群弟、国に流言す」と見える。周の初め、武王の没後、管叔(武王の弟)たちが周公(しゅうこう)の悪口を言いふらし、後嗣(あとつぎ)の成(せい)王を惑わそうとしたこと。つまり、根も葉もないうわさを撒(ま)きちらし、幼い成王をたぶらかそうとしたのである。
「蜚語」は『史記』に見える。同じく悪口を言いふらす意に用いている。
戦争とか震災のような大事件の際には、流言飛語が伝わりやすい。関東大震災時の「井戸に毒を入れた」など、その最たるものだ。
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