大手を振ってのし歩く。転じて、勝手気ままに振る舞う。
四字の熟語としての古い用例はない。「横行」は、縦横(ほしいまま)に行く、どこへでも行く、悪い意味では”のさばる”の意。
『荘子(そうじ)』に「盗跖(とうせき)の従卒(じゅうそつ)九千人、天下に横行す」(大泥棒の盗跖の手下は九千人、世にのさばった)という用例が見られる。
「闊歩」は、大またに歩く。闊は広いこと。闊達(かったつ)といえば、小さいことにあくせくしない、心の広いさまをいう。
闊歩のほうには特に悪い意味はないが、横行とくっつくと良い意味には用いない語となる。
戦後の盛り場では、法を無視したやくざや闇屋が横行闊歩していたものだ。
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