ほしいままに跳ね回る、わがままに振る舞う。また悪者がはびこるさま。
「横行闊歩」と同類の語で、それよりひどい意味に用いる。
「跳梁」は、『荘子』に見える語。「東西に跳梁し、高下を避けず」(東に西に跳ね回り、高い所も低い所もおかまいなし)と、野良猫が獲物を狙うさまをいう。
「跋扈」は、『後漢書』などに見える。もと、やなに捕らえられた魚が跳ねて逃げ出すことをいったもの。跋は飛び越える、扈は竹で編んだやな。転じて我(わ)がままに振る舞う、力にまかせてのさばる意となる。
後漢の将軍梁冀(りょうき)は権力をかさに着た振る舞いが多く「跋扈将軍」と言われた。
今は振り込め詐欺などが跳梁跋扈する世の中だ。
|