ばらばらでまとまりがないこと。めちゃめちゃ。
支離(しり)も滅裂(めつれつ)も音のそろう畳韻(じゅういん)語。物の状態を形容する語(擬態(ぎたい)語)である。めちゃめちゃ、ばらばらということ。どちらも『荘子(そうじ)』に出てくる。
『荘子』には支離疏(しりそ)という人物が出てくる。あごがへそを隠し、肩が頭のてっぺんより高い、不思議な形をしているが、たくみに生きていくことを述べる、荘子一流のアイロニー的論法である。
今は普通、文章や話の内容について、筋道が立たず乱れているさまをいう。
近い言葉として「支離紛錯(ふんさく)」があり、これは文章の内容が薄っぺらで筋が通らないか、でたらめで回りくどいことの形容である。
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