道が曲がりくねっているさま。転じて、物事がいろいろこみ入っていること。「紆余曲折」とも書く。
紆余は、唐の柳宗元の文章に「又北(またきた)して曲行(きょくこう)紆余、睨(み)れども窮(きわ)まり無(な)きがごとし」(また北へ流れ、くねくねと折れ曲がり、眺(なが)めても涯(はて)のないようだ)とある。川が曲がって流れるようす。
曲折は、文字通り折れ曲がる意で、古典によく出てくる語だが、筋道が入りくんでいること、こみ入った事情をいうことが多い。
熟語としては、物事がすんなりまとまらず、いろいろあった末に一件落着するような場合に用いられる。
例えば、2人の結婚に当たって、親の同意を得たり、住居の問題を解決したり迂余曲折を経て、やっと挙式を迎えた、というふうに。
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