もとからの志を貫き通す。やりぬくこと。
魏(ぎ)の曹植(そうち)の文に「吾(わ)が往業(おうぎょう)を修め、吾が初志を守らんと欲す」(これまでの事業を為(な)しとげ、初めに思い立った志を守り通したい)というのが見える。
初志と同じ意味に「初心」がある。「初心に帰れ」などというのも同様の語だ。ただ、初心には「うぶなこころ」という意味もある。
貫徹は、つらぬきとおす。「貫通」も同様の語だが、つらぬき通る、という意味が強い。トンネルが貫通した、のように。徹は、徹底という語に見るごとく、最後までなし遂げる意味を持つ。「要求貫徹」は、労働争議でよく聞く言葉だ。
”初志貫徹”と言えば何か妨げるものがあってもめげずにやりぬく決意を表す。
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